世界にはCADの需要が溢れているため、改めてCADを勉強したい人も多いのではないでしょうか。
今回はCADの概要や、CADの通信講座を選ぶポイントを説明しています。
最後にはCAD通信講座を10社比較しましたのでご覧ください。
CADの概要について学ぼう!
CAD(computer-aided design)は設計業務をPC上で行うための設計支援ツールです。
CADは多種多様の種類があり、次の特徴に分類できます。
・汎用CAD/専用CAD
・有料/無料 ・業界別(機械系、建築系、電気系、その他)
・2D/3D
・汎用CAD/専用CAD
汎用CAD/専用CAD
汎用CADは分野を問わず使用できるCADのことで、機械・建築・電気分野で使用されています。
逆に専用CADは特定の業界に特化したCADです。
分野ごとにカスタマイズされているため、業界で使用する記号や図形がライブラリに組み込まれており、設計効率を大幅に向上できます。
例えば機械系の専用CADである『AutoCAD Mechanical』では溶接や加工記号をコマンド1つで出力できます。
有料/無料
CADソフトの多くは有料ですが、無料公開されているCADがあります。
『JWCAD』やAUTODESK社が製作している3DCADの『Fusion 360』が有名で、手軽に試せることが最大のメリットです。
無料なため有料CADより機能が少ないことが多く、中小企業でも無料CADの導入は進んでいません。
ただし、Fusion 360のように業界大手のソフト会社が発行している無料CADは、多くの会社で利用されています。
業界別(機械系、建築系、電気系)
業界ごとに良く使用する図形や部品が異なるので、有名な業界では専用CADが用意されています。
代表的なものは機械系、建築系、電気系です。
機械系CADは機械加工や溶接、寸法公差を図面1枚に数十〜数百の記号で使用します。そのためコマンド1 つで記号が出力できるように工夫されています。
建築系CADは構造物を設計する関係で、3D表示がスムースに行えるよう工夫されています。ドアや窓のライブラリや間取り表示のコマンド化が行われ、壁紙や床のテクスチャも豊富に用意されていることも特徴です。
電気系CADは2種類あります。1つは電気回路の結線図や配線図、端子記号を記載する配電盤や操作盤用のCADです。もう1つはマイコンや小型コンデンサ・抵抗・リアクトルを用いて電子回路を設計するCADで、『Ki-CAD』が有名です。
2D/3D
CADは長らく2D図面でしたが、近年では設計段階での検討や可視化を重要視するため、3D解析が主流となってきました。
3D解析では正確なモデルを作成すればモデルを解析に流用可能なため、重要案件や部品ほど3DCADが使用されます。
CADの通信講座を選ぶポイントとは
CAD概要で説明したポイントと、自分が学びたい目的を考えて通信講座を決めましょう。
先ほど説明したポイントを再掲しますが、『有料/無料』項目を削除して『就職・転職サポート』項目を追記しました。
これは、通信講座ではCADはほとんど無料で使用できること、通信講座を選択する理由として就職や転職を 考えている人が多いことが理由です。
・汎用CAD/専用CAD
・業界別(機械系、建築系、電気系)
・2D/3D
・就職、転職サポート
まずは自分が勉強したいCADを決めましょう。
CADの基本操作は同じですが、専用CADでは分野ごとの特化機能をいかに使用できるかが肝なので、特殊機能を学習できる通信講座を選びましょう。
同時にCADを学習するならば業界を絞りましょう。
業界別に使用するCADが異なり要求される予備知識も異なるので、通信講座で使用されるサポート内容が変化します。
例えば、通信講座では図面作成の課題がありますが、業界が決まっている場合は業界で良く使用する図面の作成課題がでます。
機械系ならば工作図や組立図、建築系ならば実施設計図や施工図を作成できてCAD習得の効果も上がるので、先に業界を決定した方が良いです。
2D/3Dは両方とも学習した方が無難です。
最近の図面は3Dで作成することがほとんどですが、2Dの旧図面の流用や再利用が多いからです。
2D/3DCADの使用率は同程度のため、CADを学ぶなら両方学習しましょう。
参考サイト
3d-cad.pdf (meti.go.jp)
電気設計CADのシェアと普及率は?機械CADの2D-CADと3D-CADシェアと普及率と比較して考える – 世界標準の電気設計CAD EPLANブログ (eplanjapan.co.jp)
CADを学習する人の多くは、キャリアアップや転職を目的としています。
通信講座では就職、転職サポートは対象外のものが多いので、サポートを受けたいならばスクールに通いましょう。
『CADの通信講座10選』
CADの通信講座を10社調査して、特徴をまとめました。
これまで紹介した通信講座の選び方を元に、ご自分の目的に合わせて通信講座を選んでみましょう。
会社名 | アーキテクトラーニング | e-Groove | 技術系通信講座のシーモス | 商工会議所通信講座 | ReCADemy | ヒューマンアカデミー | アビバ(AvivA) | Winスクール | KENスクール | Tech Teacher |
公式HP | https://www.designlearn.co.jp/cad/ | https://www.e-groove.net/ | https://www.seamos.co.jp/seminar/ | https://e-melife.jp/course/business/cad_n.php | https://recademy.jp/cad-tsushin | https://haa.athuman.com/academy/cad/ | https://www.aviva.co.jp/avivapro_cad/ | https://www.winschool.jp/guidance/cad/ | https://www.kenschool.jp/cad/ | https://tech-teacher.jp/ |
コース | ・実践建築CAD初心者コース
・実践建築CADオペレーターコース ・実践建築CAD建築技術者コース |
・CADマスター講座
・ゼロからのCAD講座 |
・3次元CAD講座
・JWCAD講座 |
CAD入門講座 | ・CADオペレーター(3D)養成コース
・CADオペレーター養成コース |
・建築CAD総合コース | CADコース(機械/建築/3D) | CAD(機械・建築)・3DCAD・インテリア | AutoCAD 建築初級
CATIA V5講座 NX 初級/実践 |
家庭教師によるCAD講座 |
期間 | ・3か月 実践建築CAD初心者コース
・6か月 実践建築CADオペレーターコース ・9か月 実践建築CAD建築技術者コース |
3か月~9か月 | 3カ月 | 15h | 5か月 or 9か月 | 12ヵ月 | 公式HPに記載なし | 52,000円~202400円 | 123200
198,000 198,000 |
入会金:22000円
授業料:3960円/30分 |
金額(税込み) | 42,000円~157,500円 | 44,800円~80,000円 | ・¥41,900 3次元CAD講座
・¥19,800 JWCAD講座 |
¥20,900 | 88,110円~243,760 | ¥492,800 | 公式HPに記載なし | 4か月 | 3ヶ月 | 個人毎に設定 |
学習項目 | ・AUTOCAD、JWCAD-Win | ・AUTOCAD、JWCAD
・Excel |
・Creo Elements/Direct Modeling Express (PTC)
・JWCAD |
・Jw_cad | ・AUTOCAD(3D)、JWCAD(2D) | AutoCAD,Revit | ・AutoCAD・jw_cad、 Fusion 360 | ・AutoCAD・jw_cad
・VectorWorks ・建築・製図理論 |
・AutoCAD
・NX ・CATIA V5 |
・AutoCAD、Fusion 360 |
取得可能資格 | ・CADデザインマスター
・建築CADインストラクター |
・CAD利用技術者「基礎」「2級」 | – | – | – | 2次元CAD利用技術者試験1級・2級 | ー | CAD利用技術者試験1級・2級 | – | CAD利用技術試験や建築CAD検定
など要相談 |
サポート | ー | ・インストラクターサポート有り | ・課題の添削あり
・質問無制限メールサポート |
– | ・CAD専門教師に質問可能
・就職フォロー有り |
・キャリア形成サポート
・就職、転職サポートなど豊富 |
・進捗カウンセリング
・オンライン質問 |
・就職、転職サポート
・個人レッスン形式 |
・就職、転職サポート
・個人レッスン形式 |
・無制限チャットサポート
・学習計画やスケジュールを個人毎に計画 |
教育訓練給付金制度 | なし | なし | なし | なし | あり | なし | なし | なし | なし | |
備考 | 2D-CAD中心 | ・受講の中断と再開機能あり
・受講後学び直し制度あり |
ー | ・CAD基本操作のみ | ・その他、CADオペレーター育成コースあり
・Revitも学び直しあり |
・通学形式もあり | ・通学形式もあり
・料金、学習機関は下記サイトに記載あり https://massustyle.com/12214.html |
・通学形式もあり | ・通学形式もあり | ・家庭教師方式
・オンライン対応有り |
通信講座以外の勉強法を確認しよう
今回は通信講座について紹介しましたが、通信講座以外の勉強方法として独学とスクールがあります。それぞれの特徴を表にまとめましたので、他の方法が自分に合っているときは試してみましょう。
通信講座 | 独学 | スクール | 凡例 | |
学習内容 | ◎ | △ | ◎ | ◎:非常に良い |
学習時間 | ○ | × | ◎ | ○:良い |
コスト | ○ | ◎ | × | △:ふつう |
サポート | ○~◎ | × | ◎ | ×:悪い |
独学は通信講座と比較してコストパフォーマンスが良く、全ての学習方法の中で一番安く学習できます。
最近のCADはチュートリアル機能が充実しており、CADの基本機能を学ぶだけなら独学で十分です。
しかし、CADは業界ごとの周辺知識や、図面の作成方法を同時に勉強しないと意味がありません。
通信学習やスクールは、業界関係者が講師として教鞭をとったりテキストの作成を行っているため、周辺知識の学習もできるので、独学では一歩劣ります。
また、学習のサポートもないため、不明点はインターネットで検索したり参考書から調べる必要があるので、時間効率が悪くなります。
スクールは通信講座と比較して高コストですが、その他は優れた特徴を持っています。特にスクールではマンツーマンサポートや24時間オンラインチャット相談を行っている場所もあり、サポートが恵まれています。
不明点は即座に解決できるため学習効率も高いです。
社会人にとって技術の習得は短い時間で行う必要があります。もし予算に余裕があればスクールも検討をお薦めします。
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まとめ
この記事ではCADの概要説明と、CADの通信講座を選ぶ際のポイントを説明しました。
通信講座を選ぶときは、勉強したいCADの種類や業界を明確にすると通信講座を決めやすいでしょう。
最後には通信講座を10社選定して比較表をまとめたので参考にしてください。