今回はCADの概要や、CADスクールを選ぶポイントを説明しています。
記事の後半では大阪のCADスクールを7つ紹介していますので、最後までご覧になってください。
CADの概要について学ぼう！
CAD(computer-aided design)は設計業務をPC上で行うための設計支援ツールです。
CADは多種多様の種類があり、次の特徴に分類できます。
・汎用CAD/専用CAD
・有料/無料 ・業界別(機械系、建築系、電気系、その他)
・2D/3D
・汎用CAD/専用CAD
汎用CAD/専用CAD
汎用CADは分野を問わず使用できるCADのことで、機械・建築・電気分野で使用されています。
逆に専用CADは特定の業界に特化したCADです。
分野ごとにカスタマイズされているため、業界で使用する記号や図形がライブラリに組み込まれており、設計効率を大幅に向上できます。
例えば機械系の専用CADである『AutoCAD Mechanical』では溶接や加工記号をコマンド1つで出力できます。
有料/無料
CADソフトの多くは有料ですが、無料公開されているCADがあります。
『JWCAD』やAUTODESK社が製作している3DCADの『Fusion 360』が有名で、手軽に試せることが最大のメリットです。
無料なため有料CADより機能が少ないことが多く、中小企業でも無料CADの導入は進んでいません。
ただし、Fusion 360のように業界大手のソフト会社が発行している無料CADは、多くの会社で利用されています。
業界別(機械系、建築系、電気系)
業界ごとに良く使用する図形や部品が異なるので、有名な業界では専用CADが用意されています。
代表的なものは機械系、建築系、電気系です。
機械系CADは機械加工や溶接、寸法公差を図面1枚に数十〜数百の記号で使用します。そのためコマンド1 つで記号が出力できるように工夫されています。
建築系CADは構造物を設計する関係で、3D表示がスムースに行えるよう工夫されています。ドアや窓のライブラリや間取り表示のコマンド化が行われ、壁紙や床のテクスチャも豊富に用意されていることも特徴です。
電気系CADは2種類あります。1つは電気回路の結線図や配線図、端子記号を記載する配電盤や操作盤用のCADです。もう1つはマイコンや小型コンデンサ・抵抗・リアクトルを用いて電子回路を設計するCADで、『Ki-CAD』が有名です。
2D/3D
CADは長らく2D図面でしたが、近年では設計段階での検討や可視化を重要視するため、3D解析が主流となってきました。
3D解析では正確なモデルを作成すればモデルを解析に流用可能なため、重要案件や部品ほど3DCADが使用されます。
CADの学習方法を比較しよう！
CADの学習方法には通信講座、独学、スクールがあります。
それぞれの特徴をまとめると次の表になります。
| 通信講座 | 独学 | スクール | 凡例 | |
| 学習内容 | ○ | ○ | ◎ | ◎：非常に良い |
| 学習時間 | ○ | × | ◎ | ○：良い |
| コスト | ◎ | ◎ | × | △：ふつう |
| サポート | ○～◎ | × | ◎ | ×：悪い |
表から分かるように学習効率や時間効率の面から、CADの学習にはスクールがおすすめです。
特にCADは設計に携わる業界の周辺知識も一緒に学習しないと効果が薄いため、スクールでプロの講師に習った方が濃い密度で学べます。
CADは専用コマンドを使用して作業効率を格段に改善できます。
『この操作はもう少し早くできないかな？』『たくさん行う動作なので自動化できないかな？』などの疑問が浮かんだら、講師の人やオンラインサポートに相談して、CADの腕をバキバキ挙げられるのは大きなメリットです。
特にCADオペレーターとして業務する場合は図面一枚の作業時間が自分の単価に直結するため、早く図面を作成できるテクニックをどん欲に吸収できるスクールは打って付けです。
CADのスクールを選ぶ4つのポイント
CADのスクールを選ぶときは、概要で説明したCADの特徴と自分がCADを学習する目的に沿って選びましょう。
具体的に思いつかない人は次の項目を元に、自分の考えを整理してください。
・汎用CAD/専用CAD
・業界(機械系、建築系、電気系、その他)
・2D/3D
・サポートの有無
例えば、あなたが学習したいのは一般的なCADの知識でしょうか？
それとも特定の業界で使用する専用CADについて学びたいのでしょうか？
概要で紹介したようにCADには多種多様な種類があり、使用される業界と必要な周辺知識が異なります。
実際に使用するCADについて勉強しないと意味がありませんので、事前に自分が使用するCADを調査してください。
スクールによっては、業界で良く使用する周辺知識を勉強できるところもあります。
CADは設計の補助ツールとして使用されるので、CADだけ使用できても意味はありません。
業界の周辺知識が不足している場合は、スクールで学習できないか調査してみましょう。
現在は2Dと3Dの過渡期であり、多くの企業では2D図面も現役で使用されています。
参考サイトを調査すると、現在も2D/3DCADの使用割合はほぼ等しい状況です。
よって、3DCADのみではなく、2DCADも学習できる方がベターです。
スクールで学習するならば、サポートの内容確認は欠かせません。
専門知識や作図方法は通信講座でも学習できますが、きめ細かい質問対応やマンツーマン指導、就職・転職サポートを受けられるのはスクールの特権です。
高い料金を支払う以上、CADの知識は身に付けたいので、納得できるサポートのスクールを選びましょう。
大阪のCADスクール7選を紹介します！
CADの通信講座を7つ調査して特徴をまとめました。
ご紹介したスクールの選び方を元に、スクールを選しましょう。
| 会社名 | ヒューマンアカデミー | アビバ(AvivA) | Winスクール | KENスクール | COSTECH | ティップスパソコンスクール | ヒューマンリソシア | 大塚商会 |
| 公式HP | https://haa.athuman.com/academy/cad/ | https://www.aviva.co.jp/avivapro_cad/ | https://www.winschool.jp/guidance/cad/ | https://www.kenschool.jp/cad/ | https://www.costech.co.jp/school/ | https://tips-school.jp/cad/ | https://resocia.jp/ | https://www.otsuka-shokai.co.jp/ |
| コース | ・建築CAD総合コース | CADコース（機械/建築/3D） | CAD（機械・建築）・3DCAD・インテリア | AutoCAD 建築初級
CATIA V5講座 NX 初級/実践 |
AutoCAD,Mechanical,inventor
Jw CAD |
(2DCAD) AutoCAD建築製図分野
(3DCAD) Vectorworks建築製図分野 (3DCAD) SolidWorks機械築製図分野 |
CAD講座 | AutoCAD コース
SOLIDWORKS コース BIM/CIM コース |
| 期間 | 12ヵ月 | 公式HPに記載なし | 52,000円～202,400円 | 123200
198,000 198,000 |
210,710 | 127,908
147,136 147,136 |
48000 | 150000
600000 360000 |
| 金額(税込み) | ¥492,800 | 公式HPに記載なし | 4か月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 各16h | 24h | 4-6日間 |
| 学習項目 | AutoCAD,Revit | ・AutoCAD・jw_cad ・ Fusion 360 | ・AutoCAD・jw_cad
・VectorWorks ・建築・製図理論 |
・AutoCAD
・NX ・CATIA V5 |
AutoCAD,Mechanical,inventor
Jw CAD |
AutoCAD
Vectorworks SolidWorks |
・AutoCAD 2020 | AutoCAD/LT
SOLIDWORKS BIM/CIM |
| 取得可能資格 | 2次元CAD利用技術者試験1級・2級 | ー | CAD利用技術者試験1級・2級 | – | – | – | – | – |
| サポート | ・キャリア形成サポート
・就職、転職サポートなど豊富 |
・進捗カウンセリング
・オンライン質問 |
・就職、転職サポート
・個人レッスン形式 |
・就職、転職サポート
・個人レッスン形式 |
・メール、電話相談有り | ・個人レッスン形式 | ・少人数形式 | ・受講後相談有り
・初期設定サービスあり |
| 教育訓練給付金制度 | あり | なし | なし | なし | なし | なし | – | – |
| 備考 | ・オンライン形式あり
・通学形式もあり |
・オンライン形式あり
・通学形式もあり ・料金、学習機関は下記サイトに記載あり https://massustyle.com/12214.html |
・オンライン形式あり
・通学形式もあり |
・オンライン形式あり
・通学形式もあり |
・オンライン形式あり
・通学形式あり |
・通学方式のみ | ・通学方式のみ
・オンライン方式はAutocad 2018verの開催 |
・通学方式は不定期に開催
・オンライン形式が中心 |
CADスクール一覧を記載しましたが、どうしても料金が高い傾向にあります。
比較対象としてCAD通信講座も3つ選定しましたので、料金が気になる方は通信講座についても検討すると良いでしょう。
| 会社名 | アーキテクトラーニング | e-Groove | Tech Teacher |
| 公式HP | https://www.designlearn.co.jp/cad/ | https://www.e-groove.net/ | https://tech-teacher.jp/ |
| コース | ・実践建築CAD初心者コース
・実践建築CADオペレーターコース ・実践建築CAD建築技術者コース |
・CADマスター講座
・ゼロからのCAD講座 |
家庭教師によるCAD講座 |
| 期間 | ・3か月 実践建築CAD初心者コース
・6か月 実践建築CADオペレーターコース ・9か月 実践建築CAD建築技術者コース |
3か月～9か月 | 入会金：22000円
授業料：3960円/30分 |
| 金額(税込み) | 42,000円～157,500円 | 44,800円～80,000円 | 個人毎に設定 |
| 学習項目 | ・AUTOCAD、JWCAD-Win | ・AUTOCAD、JWCAD
・Excel |
・AutoCAD、Fusion 360 |
| 取得可能資格 | ・CADデザインマスター
・建築CADインストラクター |
・CAD利用技術者「基礎」「2級」 | CAD利用技術試験や建築CAD検定
など要相談 |
| サポート | ー | ・インストラクターサポート有り | ・無制限チャットサポート
・学習計画やスケジュールを個人毎に計画 |
| 教育訓練給付金制度 | なし | なし | なし |
| 備考 | 2D-CAD中心 | ・受講の中断と再開機能あり
・受講後学び直し制度あり |
・家庭教師方式
・オンライン対応有り |
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まとめ
この記事ではCADの概要説明と、CADスクールを選ぶ際のポイントを説明しました。CADスクールを利用するなら学習内容やサポートが充実しているところを選定したいです。
大阪のCADスクール7つを比較しましたので、自分に合うスクールがあるか確認してみましょう。
