近年、人気の高いPython。
実は有名な動画共有サイトや写真共有アプリにもPythonが使われています。
「Pythonでどんなアプリが開発できるか知らない…」
「Pythonでアプリを開発したいけど、何を学べばいいかわからない…」
こんな疑問や不安はありませんか?
本記事では、Pythonで作られたアプリの具体例や開発手順などを徹底解説します!
Pythonでアプリを開発したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Pythonで開発できるアプリとは
Pythonできることは、AI開発や音声認識、ブロックチェーン開発など、多岐にわたります。Pythonで可能なことの中でも、アプリ開発について確認していきましょう。
そもそもアプリとは
アプリはアプリケーションソフトウェアの略です。
アプリケーションは「適用」や「応用」をソフトウェアは「コンピュータを動かくためのプログラミング」を意味します。つまりアプリケーションとは「特定の作業をおこなう目的で作られたソフトウェア」のことです。
具体的には、以下のようなアプリです。
- SNS
- メール
- 地図アプリ
- 表計算ソフト
- 画像・動画編集ソフト
どれも現代の日常に欠かせないものとなっていますね。
Pythonで開発できるアプリの具体例
Pythonでどのようなアプリが開発できるのでしょうか。具体例を3つ紹介します。
- YouTube
- Dropbox
順に見ていきましょう。
①YouTube
YouTubeは動画共有サービスとして世界中で利用されており、日本でも人気が高いですね。実はYouTubeの開発言語にも、Pythonが採用されています。
主にサーバーサイドの処理で活用されており、動画のアップロードやスムーズな動画視聴に役立っています。
②Instagram
Instagramは写真共有アプリとして人気の高いSNSです。
Instagramの開発当初、Pythonは使用されていませんでした。しかしユーザーの増加に対応するため、PythonのフレームワークであるDjangoによる開発がなされました。Pythonの汎用性の高さがうかがえますね。
③Dropbox
オンラインストレージサービスであるDropboxにも、Pythonが使われています。
Dropboxは世界中で利用されているため、すばやいデータ表示が必要です。そこでコード量の少ないPythonが処理速度の高速化に役立っています。
Pythonでアプリ開発をするメリット
世界的に人気の高いアプリの開発でPythonが採用されているのは、下記のメリットがあるためです。
- 初心者でも学びやすい
- 可読・保守性が高い
- フレームワークが豊富
ひとつずつ確認しましょう。
①初心者でも学びやすい
Pythonは初心者でも学びやすいプログラミング言語のひとつです。なぜならPythonには、シンプルかつコード量が少ないという特徴があるからです。
1行で多くの処理を実行でき、エラーも発生しづらく、発生した場合でも容易に発見可能です。学習コストの低いプログラミング言語であることがわかりますね。
②可読・保守性が高い
プログラミング言語によっては、コードの書き手の癖やレベルの違いによって、コードの質に差が生まれます。しかし、Pythonは他の言語よりもシンプルでコード量が少ないプログラミング言語です。誰が書いても似たコードになるため、開発者以外が読んでも読みやすく、修正作業も楽におこなえます。
③フレームワークが豊富
Pythonには、アプリ開発のための豊富なフレームワークが用意されています。
フレームワークは、アプリ開発の骨組みとなる部分です。開発に必要な機能がある程度、最初から実装されています。
フレームワークを用いればゼロから開発せずに済むため、開発スピードは向上し、短期間でのアプリ開発が可能です。
Pythonでアプリ開発をするデメリット
使い勝手の良いPythonですが、2つのデメリットが存在します。
1つ目は、日本語の情報が少ないことです。
Pythonは世界的に人気のプログラミング言語です。しかし、日本でPythonが伸びてきたのは2010年代後半のことで、日本語の情報が少ないのが現実です。
2つ目は、インデントが必須であることです。
Pythonの文法ではインデント、つまり字下げが求められます。なぜならPythonでは、インデントで文のブロックを表現するからです。インデントがないとエラーが生じることがあるため、常に注意しなければいけません。
Pythonでアプリを開発する方法
豊富なフレームワークがあることで、アプリ開発を効率よくおこなえるPython。しかし、初めてPythonを使う場合は何から初めればいいかわかりませんよね。
Pythonでアプリを開発する方法を解説します。
初心者も安心!Pythonでアプリ開発するための環境構築
まずは、Pythonを使う環境を整えましょう。環境構築の方法は下の3つがあります。
- 公式サイトからインストール
- パッケージでインストール
- クラウド環境を導入
順に紹介します。
①公式サイトからインストール
Pythonを公式サイトからインストールするのが、オーソドックスな方法です。
公式サイトへアクセスしたら、PCのOSに合わせてインストーラーをダウンロードしてください。インストーラーを実行すれば、完了です。
Python公式サイトはこちら
②パッケージでインストール
パッケージをインストールすることでもPythonは使用可能です。
パッケージとは、Pythonのコードが記載された複数のテキストファイルをまとめたものです。
初心者におすすめのパッケージに「Anaconda」があります。
Anacondaは、Python本体とPythonで使用頻度の高いライブラリも含まれたパッケージです。
Anacondaを使うにはまず、Anacondaのインストールページにアクセスします。次に、PCのOSに適したインストーラーを選択し、Python 3.X versionをダウンロード。インストーラーを実行して完了です。
Anaconda公式サイトはこちら
③クラウド環境を導入
Pythonの環境構築にクラウド環境を用いる場合、PCへのインストールは不要です。
クラウド環境にはAmazon社のAmazon Web ServiceやGoogle社のGoogle Cloud Platform、Microsoft社のAzureなどがあります。クラウド環境を使用するには、アカウント登録が必要です。プランによっては有料ですので注意してください。
Pythonでアプリ開発をするための3ステップ
Pythonの開発環境が整ったら、アプリ開発を進めましょう。
アプリ開発のための手順は以下の通りです。
- 企画・設計
- 開発
- テスト
大まかな流れをつかみましょう。
①企画・設計
まずは、どのようなアプリを何のために作るのか企画し、画面のレイアウトや動きを設計しましょう。Pythonは汎用性が高いため、企画・設計の幅は広いと言えます。
②開発
企画・設計の後は開発です。実際にコードを書いていきますが、ゼロからはじめるのは難易度が高いため、フレームワークを使いましょう。
③テスト
最後にテストを実施します。設計した通りにアプリが作動するか確認しましょう。誤差があれば修正し、再度テストをおこないます。テストと修正を繰り返すことで、アプリの質を向上させましょう。
Pythonでのアプリ開発に便利なDjango
Pythonでのアプリ開発には、Djangoがおすすめです。
Pythonの代表的なフレームワークであるDjangoは、アプリ開発に必要なひととおりの機能を備えています。
Djangoは規模の大小にかかわらずアプリ開発が可能で、その汎用性の高さが人気の理由です。また、利用ユーザーが多いため、インターネット上の情報が多いのも魅力です。
Pythonでアプリを開発するために学ぶべきこと
学習コストの低いPythonですが、アプリを開発するためにはPythonの基本的な文法だけでなく、その他の付随したスキルが必要です。
Pythonでのアプリ開発に必要なスキルや知識が何なのか、確認しておきましょう。
Pythonでのアプリ開発に必要な3つのスキル
アプリを開発するには、Python以外にも次の3つのスキルを学んでおくと良いでしょう。
- HTML・CSS
- SQL
- Django
どれもアプリ開発には必要な知識ばかりですので、確認してください。
①HTML・CSS
HTML・CSSはWebページの見た目を作る言語です。文字のフォントや大きさ、色、ボタンの配置などを調整するために必要な言語であり、アプリ開発には必須です。
②SQL
SQLはWebアプリに欠かせないデータベースを操作するための言語です。ユーザーの情報や商品データを扱うときに用いられます。
③Django
Pythonだけでアプリ開発をおこなうのは非効率です。開発の土台となるフレームワークのDjangoを学習しておきましょう。Djangoは広く普及しているフレームワークですので、インターネット上や書籍での学習が容易です。
Pythonでのアプリ開発におすすめの書籍3選
Pythonでのアプリ開発に向けて、おすすめの書籍3冊を紹介します。
自分のニーズに合ったものを探してみてくださいね。
①『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』
引用元:『スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング』
ふりがなをふるようにPythonによるコードの意味を逐一説明してくれる良書です。
まだPythonに触れたことのない初心者に適した入門書となっています。
②『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』
引用元:『独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで』
Pythonの基本だけでなく、プログラマーの心得や仕事のやり方までを網羅しているのが特徴の1冊。独学でPythonを学びたい人は、ぜひ手にとってみてください。
③『Python Django 3超入門』
Pythonのフレームワークで特に人気の高いDjangoの入門書です。サンプルアプリを開発しながら、Djangoを学べるのがメリット。実際にアプリを開発する感覚を感じてみてくださいね。
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引用元:Tech Teacher
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必要な知識をインプットした後は、ぜひPythonでアプリを開発してみてくださいね!