資格

【基本情報技術者試験】試験内容を解説!具体的な対策方法も紹介

基本技術者技術者試験科目の勉強に興味のある方は、下記のような悩みがあるのではないでしょうか?

  • 基本情報技術者ってどんな試験?
  • IT未経験者ならどれくらいで取得可能なの?
  • 基本情報技術者の勉強方法を知りたい

今回は基本情報技術者試験の内容を解説した上で、 IT未経験者の方が試験に合格するまでの勉強時間や効率的な勉強方法について解説します。これから基本情報の取得を目指す人は必見の記事です。

この記事を読んで分かること
  • 基本情報の試験内容
  • 基本情報の学習者別の勉強時間
  • 基本情報の対策方法と取得するメリット

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基本情報技術者試験の試験内容

基本情報技術者試験は科目Aと科目Bの2部から構成された試験になります。試験に合格するためには対策が必要になりますが、まずは試験内容についての理解が重要です。

この章では、試験内容について科目Aと科目Bをそれぞれ分けて紹介します。

  • 科目Aの試験内容
  • 科目Bの試験内容

科目Aの試験内容

科目Aの試験はテクノロジ系、マネジメント系、およびストラテジ系の3つの分野に分かれています。それぞれの分野の出題範囲は、以下のとおりです。

  • テクノロジ系 : 基礎理論・コンピュータシステム・技術要素・開発技術
  • マネジメント系 : プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント
  • ストラテジ系 : システム戦略・経営戦略・企業と法務

旧午前試験との変更点

旧午前試験との変更点として、科目A試験は問題数が20問減り60問解答となりました。 併せて、試験時間も150分から90分へと60分減少しました。

変更点のポイント
  • 旧午前試験の問題数(80問)→科目Aの問題数(60問)
  • 旧午前試験の試験時間(150分)→科目Aの試験時間(90分)

旧午前試験は1問あたり1.875分かけることができていましたが、新試験制度の科目A試験では1問あたり1.5分で解答する必要があり、スピーディな判断が求められます

科目Bの試験内容

科目B試験は情報セキュリティ関連、データ構造及びアルゴリズムの2つの分野に分かれています。それぞれの配点割合は下記の通りです。

  • 情報セキュリティ関連 : 20問中4問
  • データ構造及びアルゴリズム : 20問中16問

科目B試験は配点を見れば分かるとおり、データ構造及びアルゴリズムの配点が高く合格を左右する科目です。そのため、効果的な対策が必要になってきます。

旧午後試験との変更点

科目B試験(旧午後試験)では、大問形式の出題からコンパクトな小問形式への変更が行われました。また、選択問題がなくなり、20問の小問すべてに解答する必要があります。

変更点のポイント
  • 小問形式へ変更
  • 全問必須問題へ変更
  • 出題範囲が限定的に変更

出題割合は、「アルゴリズムとプログラミング」が8割(16問)、そして「情報セキュリティ」が2割(4問)となっています。

この変更により、アルゴリズムやプログラミング的思考がより重視された試験になったのが特徴です出題範囲が限定的になり簡単になったと思われがちですが、アルゴリズムやプログラミングを苦手とする人は多いので、難しくなったと感じる人が大半でしょう。

基本情報技術者試験の試験概要

基本情報技術者の試験内容を把握できたら、次に試験の日程や合格基準について知りたいですよね。この章では下記の内容を説明していきます。

  • 試験日程
  • 合格基準と合格率

試験日程

基本情報技術者試験の試験日程は、2023年4月からCBT方式で全国各地の試験会場で通年で実施されています。CBT方式とは、試験会場に設置されたコンピュータを使用して行われる試験です。

この方式と通年期間の採用により、受験者は自身の都合に合わせて試験日を選択できます。これにより、学習スケジュールの調整がしやすくなります

ただし、各会場には受験者数の制限があり、席は申込みの順番で埋まっていきます。早めの予約を心掛けることで、希望する受験日を確保できるでしょう。

原則インターネット申込

基本情報技術者試験は申込はインターネットを通じて行われ、原則として個人申込のみが受け付けられています。令和3年度より団体経由の申込は廃止されました。

ただし、身体的な制約によりCBT方式の試験が難しい場合には、特別措置としてペーパーによる試験を受験することができます。

合格基準と合格率

基本情報技術者試験の合格基準は科目Aと科目B試験ともに1,000点満点中600点以上の点数を取ることです。ただ、採点方法がIRT方式ということに注意が必要になります。

IRT方式は、解答結果に基づいて配点を算出する試験方式です。従来の試験の1問何点のような方式ではありません。

IRT方式を用いるのことメリットは、問題の難易度に差があっても不公平が生じないように採点できるため、異なるテスト間でスコアを比較できることです。

変更点のポイント
  • 旧基本情報技術者試験→素点方式
  • 新基本情報技術者試験→IRT方式

CBT方式に変更された基本情報技術者試験の合格率は約40%になります。CBTに変更される前の旧基本情報技術者試験は合格率が30%前後であったため、試験難易度自体は下がったと思われがちですが、油断をしてはいけません。

理由はアルゴリズムとプログラミングの配点が高いためです。IT未経験者やプログラミング初学者の方にとってアルゴリズムとプログラミングをマスターするには、かなりの時間が必要になります。基本情報の合格には、勉強時間の確保と入念な対策が必要になってきます。

変更点のポイント
  • 旧基本情報技術者試験 : 合格率30%
  • 新基本情報技術者試験 : 合格率40%

基本情報技術者試験内容をマスターするための勉強時間

試験について大まかに把握できたところで、勉強時間についても知りたいはず。この章では下記の通りIT関連の知識の有無で勉強時間を解説していきます。

  • ITに関して全く経験を持っていない人
  • ITに関してある程度の経験を持っている人

ITに関して全く経験を持っていない人

文系学校の出身やIT業界以外で働いている方は基本情報技術者試験に合格するためには、約200時間の勉強が必要になります。そのため、1日2~3時間の勉強を行う場合、約2~3か月の準備期間が必要となります。

ただITに興味を持っていない場合や完全な初心者の場合は、半年以上の準備期間が必要な場合もあります。このような場合は基本情報技術者試験に直接挑戦する前に、ITパスポート試験を受験することがオススメです。

なぜなら、基本情報技術者試験は範囲が広いためにテキストではざっくりとした解説のみ書かれており、分かりにくい説明が多くあります。ITパスポートで初歩的な知識を蓄えるとスムーズに学習を進めることができます。

ITに関してある程度の経験を持っている人

ITに関してある程度の経験を持っている人なら、約50時間の勉強時間でも試験に合格することが可能です。もし1日2時間の勉強を行う場合、約1か月で十分な準備ができるでしょう。

しかし、ストラテジ系やマネジメント系の問題は情報処理の知識があっても馴染みが薄い場合があります。また、専門的な仕事をしている場合、基本情報技術者試験の内容をカバーできていないかもしれません。過去問題を解く際に理解不足を感じた場合は、再度テキストや参考書を読み返すことが重要です。

また試験当日に焦ってしまうこともあるため、問題に慣れるために過去問やサンプル問題を繰り返し解いたり、サンプル問題を解いてみることが大切になります。

基本情報技術者試験の内容別対策法

基本情報について一通り解説できたところで、この章では具体的な基本情報の対策方法を科目Aと科目Bに分けて詳しく解説していきます。

  • 科目Aの対策方法
  • 科目Bの対策方法

科目Aの対策方法

科目Aの対策方法は①分野別のテキストを読む→②分野別に過去問を解くを繰り返すことです。簡単にいうと、インプットとアウトプットを繰り返していく作業になります。この作業をするだけで科目Aの対策は問題ありません。

なぜ、繰り返すだけで科目A試験の合格を目指せるかというと、科目A試験で求められるが記憶力だからです。知識を蓄えていくためにはインプットだけではなくアウトプットも必要になるので、学んだ分野の問題を解いていくことで効率的に合格に近づくことができます。

  • ①分野別のテキストを読む
  • ②分野別に過去問を解く

また、注意点として「高得点を目指す」という考えで対策をするのは危険です。科目A試験の試験内容は広いですが、理解力が必要な問題も数多く出題されます。難しい分野で点数を狙うのではなく、正解できる分野を徹底的に学習していきましょう

要するに、難しいと感じた分野は後回しにしたり、捨てても問題ないということです。

科目Bの対策方法

科目Bの対策方法は主に2つになります。

  • 重点科目の学習
  • 科目Aの内容を再確認する

科目B試験では、応用力が重要視されるため、基礎知識をしっかり身につけることが不可欠です。特に配点の高い重点科目を十分に理解しマスターすることで、合格に向けた道筋が明確になります。

重点科目の学習

基本情報技術者試験の科目B試験では、合格するためには重点科目のマスターが必要不可欠です。

特にアルゴリズムとプログラミングは20問中16問が割かれている重点科目ですので、抜かりなく学習しておくことが重要です。

なお、アルゴリズムとプログラミングの具体的な対策方法は下記の記事で詳しく紹介しています。

【基本情報技術者試験】科目Bの効果的な対策方法を解説!おすすめ参考書あり基本情報の科目Bの対策方法をおすすめ参考書、勉強のポイントも含めて解説しています。「アルゴリズム・プログラミング」と「情報セキュリティ」からなる科目Bは科目Aと違った対策が必要になります。一発合格を目指したい方は必見です。...

科目Aの内容を再確認する

もし科目B試験で理解できない単語や問題があった場合は、科目Aの内容を再確認するようにしましょう。なぜなら、科目B試験は科目A試験の内容に応用力を加えた試験であり、科目Aの知識がなければ科目Bの内容を理解することは難しいからです。

逆に科目Aの内容をマスターしていれば、科目B試験を難しいと感じることはありません。実際、情報セキュリティの問題に関しては科目Aのテキストだけで満点は十分に狙うことができます。

対策を焦ってしまう気持ちはわかりますが、入念に理解していくことが合格までの近道になります。ゆっくりで問題ないので、科目Bで理解できない単語や問題に遭遇したときは、科目Aの内容を再確認するようにしましょう。

基本情報技術者試験を取得するメリット

基本情報技術者試験を本格的に始めようと考えたけど、基本情報技術者試験を取得するメリットについて改めて考え直す人は多いはず。取得するメリットは以下の通りです。

  • 就職や転職が有利になる
  • ITスキルを広く学べる
  • 難関試験のための基礎知識を身につけられる

就職や転職に有利になる

基本情報技術者試験を取得するメリットの1つ目が、就職や転職に有利になることです。

IT業界や関連職種は非常に人気があります。基本情報技術者試験に合格することで、一定水準の知識を証明できるため、就職において有利な立場にあります。企業側も、有資格者が多い場合は営業上のアドバンテージが得られることから、採用時には有資格者を優先する傾向があります。

また、IT業界を目指す方にとっては、基本情報技術者試験の合格は情報処理分野への興味や学習意欲を示す強力なアピールポイントとなります。そのため、合格することで採用の可能性が大幅に高まるでしょう。

ITスキルを広く学べる

基本情報技術者試験を取得するメリットの2つ目が、ITスキルを広く学べることです。

基本情報技術者試験の学習を通じて、情報処理分野だけでなく、ビジネスに関連する幅広い知識を体系的に習得することができます。

従来、システムエンジニアやプログラマーには高度な専門スキルが求められましたが、現在ではビジネスの理解も同様に重要視されています。

基本情報技術者試験の学習を通じて単なるITスキルだけでなく、ビジネス全体の視野を持つことができるようなります。

難関試験のための基礎知識を身につけられる

基本情報技術者試験を取得するメリットの3つ目が、難関試験のための基礎知識を身につけられることです。

先ほど基本情報技術者試験はITスキルを広く学べるという話をしましたが、広く学んだ知識を活かして難関試験に挑むことができます。なぜなら基本情報技術者は名前の通り、情報の基本的な知識を身につけることができるためです。

難関試験とはどういった試験かというと、例えば「応用情報技術者試験」があります。この資格の取得難易度は非常に高いですが、基本情報で学んだ応用的な知識が問われる試験のため、きっちりと学習すれば合格は難しくありません。

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    まとめ

    この記事では、貴賓情報技術者試験の試験内容について詳しく見てきました。

    • 科目A : テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系
    • 科目B : 情報セキュリティ関連、データ構造及びアルゴリズム

    基本情報は2023年度に試験制度が変更になり、合格率が上がりましたが入念な対策をしないと合格は極めて難しい試験です。

    この記事を参考にして、基本情報技術者試験について詳しく理解しつつ対策をすることで、効率的に合格を狙いましょう。