データサイエンス概論

【未経験者向け】Pythonエンジニアに転職するのはおすすめ?

Pythonエンジニアに転職したいが、本当に転職すべきか分からない、という方もいるかと思います。

新型コロナウイルスの影響もあり、在宅でできる仕事がクローズアップされることも増えました。 特にエンジニアは市場価値が高いと言われることも多く、興味を持つ方も多いです。その中でもPythonは今流行している言語であり、Pythonを学んでいきたいと考える方もいますよね。

本記事ではPythonエンジニアへの転職をテーマに書いていきます。各分野においてPython がどのように活躍しているのか、詳しくまとめました。
エンジニア未経験の方にも分かるように解説します。Pythonエンジニアをこれから目指す方は、ぜひ参考にしてくださいね。

Pythonエンジニアへの転職のススメ

結論から言うと、Pythonエンジニアへ転職するのはおすすめです。なぜならPythonの需要は他言語と比べてもかなり高いからです。

転職エージェントを運営するレバテックでは、サービス上で新規発生した求人・案件データを調査し、「プログラミング言語別ランキング」を作成しています。

そのランキングでは、PythonはJavaやPHPに続き3位にランクインしています。JavaやPHPは元々順位が高かったのですが、Pythonは今年初めて3位に躍進した結果となりました。

この結果からも分かる通り、Pythonは案件数が年々増えており、将来性が期待できると言えます。

また、Pythonは海外ではかなり高い人気を誇っています。たとえばYoutubeやBlenderといったサービスの開発でも、Pythonが使われていますね。海外で流行る技術分野は、日本でもいずれ流行ることが多いです。このことからも、Pythonの将来性が高いことが分かりますね。

各言語の分野別特徴

Pythonの将来性の高さを裏付けるために、各言語の分野別の特徴を解説します。次の4つの分野において、Pythonを始め各言語がどの程度使われているのか、紹介しましょう。

・AI分野

・統計解析

・Webアプリ

プログラミング言語を選ぶ際は、各業界でどういった言語が使われているかを知ることが大切です。今主流のプログラミング言語は何か知れば、勉強すべき言語も自ずと見えてくるでしょう。

AI分野

AI分野は、今後の市場拡大がほぼ確定的となっています。
AIは既に我々の生活に至るところで使われています。たとえば、ECサイトのレコメンド機能などは、AIによってユーザーが興味のあるコンテンツを抽出して紹介していますね。

他にも、自動運転や画像認識など、AIが活躍する場面は増えています。AIが活躍すれば、人間が機械的な作業をする必要がなくなるでしょう。AIは我々の生活を大きく変えるほどの可能性を秘めています。

それを考えればAI分野は今後も伸びると考えられるでしょう。AI分野で多く使われるのは、PythonやR言語などです。特にPythonは学習コストが少ないことから、人工知能開発で多く使われていますね。

統計解析

統計解析の分野も今注目されています。たとえばSNSの書き込みを抽出し、会社によって有益な情報を導き出すなどの事業に、力を入れている企業は多いです。SNSなどのネット上に眠っている大量の情報は、いわゆるビッグデータと呼ばれています。

統計解析で多く使われるのは、やはりPythonです。Pythonには統計解析に便利なライブラリが豊富にあり、データの抽出や解析をスピーディーに行えます。

Webアプリ

Webアプリ開発も安定して需要があります。ECサイトやSNSなどの開発は、案件数が豊富です。

Webアプリ開発は大きく、フロントエンドとバックエンドに分かれます。フロントエンドとは、Webページが表示されてから動くプログラム側のことです。たとえばユーザーがフォームに入力したときに、アラートを表示するなどですね。

一方でバックエンドとは、Webページを表示するために動くプログラムのことです。Webページの作成に必要なデータを作成します。

フロントエンドではJavaScriptが使われることがほとんどです。一方で、バックエンドではPython、PHP、Ruby、Perlのいずれかを使うことが多いです。

現状最も案件数が多いのはPHPです。しかし、今後案件数が伸びるのはPythonと言われています。Pythonの方がAI開発でも使えるため、汎用性があると考えられているのが大きいでしょう。

TIOBE言語人気ランキングでは、Pythonが3位なのに対し、PHPは9位です。海外では既にPythonの方が人気が高いことが分かります。

Pythonエンジニアの概要

続いて、Pythonエンジニアの概要について解説します。Pythonエンジニアの年収や労働形態、代表的な企業について、詳しく紹介しましょう。Pythonエンジニアを目指す方は、これらのデータもぜひ参考にしてくださいね。

年収

エンジニアを目指す方なら転職後にいくら稼げるのかは気になる所だと思います。

ビズリーチが求人検索エンジン「スタンバイ」の案件を元に、言語別の平均年収ランキングを出しています。そのランキングによると、Pythonは3位となっています。Pythonの年収中央値は575万円です。

Pythonは他言語に比べ、平均年収が高い
ことが分かりますね。Pythonの平均年収が高い理由としては、やはりAI分野など今注目されている分野で使われている、ことなどが挙げられるでしょう。

AIや統計解析などで使われることを踏まえれば、Pythonは今後も平均年収が上がることが推測されます

労働環境

Pythonを活用する企業で多いのは、Web開発企業です。Web開発企業は、創業年月があまり経っていないベンチャー企業が高い割合をしめています。

ベンチャー企業は、労働環境が多様化している傾向があります。たとえば、テレワークを導入したり、裁量労働制を導入していたりする企業が多くあります。大企業よりも自由な働き方を実現できる場合が多いですね。

代表的な企業

Pythonは海外での採用が特に多いですが、日本でも年々採用する企業が増えています。 Pythonを採用する代表的な企業は、次の通りです。

・株式会社サイバーエージェント

・楽天株式会社

・ヤフー株式会社

・合同会社DMM.com.

Pythonは誰もが知っている有名企業でも採用されることが多く、それだけプログラミング言語としての評価が高いことが分かります。

さらに転職を有利にするために…

Pythonは案件数が多いため、他言語に比べると転職難易度は下がります。しかし、そうは言っても未経験からエンジニアに転職するとなれば、全くの無策ではいけませんね。特に今はコロナの影響で、未経験者向けの案件が減少しています。この状況下でも内定を勝ち取るためには、次の3つを行うと良いでしょう。

・ポートフォリオを作成する

・転職エージェントを活用する

・資格を取得する

転職を有利にするためにやるべきことについて、1つずつ解説していきますね。

ポートフォリオを作成する

まずやるべきなのが、ポートフォリオを作成することです。ポートフォリオとは、これまで作成した作品をまとめたもののことであり、面接前などに提出することができます。

エンジニア未経験者の場合、これまでの仕事の実績をアピールすることができないですよね。そのため、採用する側も「この人はどの程度の実力があるのか」分からず、採用をためらうことがあるのです。

ポートフォリオを提出すれば、自分の技術レベルが相手に伝わります。そのため採用担当者は安心して採用することができるのです。
未経験から転職するためには、ポートフォリオがほぼ必須と言っても良いでしょう。

転職エージェントを活用する

2つ目が、転職エージェントを活用することです。転職エージェントに登録すれば、担当者が1人ついてくれて、自分の技術レベルや要望に則した企業を紹介してくれます。

自分で探すよりも効率的に応募企業を探すことができるでしょう。特にIT系の転職エージェントは数が多く、評価の高いものも多くありますよ。転職エージェントにはどれか1つ登録することをおすすめします。

資格を取得する

3つ目は、資格を取得することです。Python関連の資格にはPython3エンジニア認定基礎試験Python3エンジニア認定データ分析試験などがあります。これらの資格を取得することで、 少しでも技術力や学習意欲のアピールが可能です。

ただし、単に「この資格を持っています」と言うだけでは少し弱いです。資格を通じてどんなスキルを身につけたか、今後はどんなスキルを身につけていきたいか、などを具体的に話すことが肝心でしょう。そうすることで、更に効果的なアピールが可能ですよ。

まとめ

本記事ではPythonエンジニアへの転職について解説しました。Pythonの将来性や、転職時にやるべきことについてお分かり頂けたかと思います。
Pythonは将来が期待されている言語です。Pythonに目を付けただけでも、あなたのエンジニアとしての感度は高いと言っても良いでしょう。
Pythonエンジニアに転職したい方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。